風俗の研修の巻【その13】

マキです。今日は久々にスーパー銭湯に行ってきました♪
好きなんですよね…岩盤浴。

元々、運動とかをあまりしないので、気を抜くと太ってしまいやすい体質なんです(^ ^;
岩盤浴は、ものすごく汗をかくし新陳代謝も良くなるような気がするので、大好きです。

蒸しサウナとかも大好き。
…ただ、岩盤浴で思いっきり汗をかいた後、冷たいソフトクリームを食べてしまうので、結局プラスマイナスゼロかも(笑)
では、【その12】の続きからです。

マゼンダの花

 さらにドキドキの「ロングコース」の研修が始まる……!

次はいよいよ、「ロングコースバージョン」の研修…。
“10分休憩ね”
と言った後、浅田さんはさっと服を着始めた。

(アレ…?)

『服、着ちゃうんですか?』
と何気なく聞くと、
『うん、多分さっき言ってた「マット」が空いてると思うから、確認してくるね。マキちゃんも、スタッフ出入りとかするかもしれないから、恥ずかしかったら、面倒だけどドレス着といたらどうかな?』

と言ってくれたので

『あ、ハイ。そうします』
と答えて、こそっと下着を付けようとすると、浅田さんが電気を更に暗くしてくれた。

『ありがとうございます(笑)』

『いえいえ、じゃあちょっと服着たら、休憩して待っててね』

そう言って浅田さんが部屋を出ていった。
緊張が解けて、どっと疲れが来た。
疲労感でちょっと重たく感じる体をなんとか動かしながら、ドレスを着る。

 

『……。』

 

落ち着いてもう一度、部屋(プレイルームと言うんだそうだ)を見回してみる。

 

非日常の空間。
短ければ、たった35分間。
長くても数時間だけの、秘密の空間。

 

ローション、ベッド、タオル、ティッシュ、シャワー、浴槽…。
必要最低限のモノしかないこの部屋で、私は今日、「風俗嬢」として働こうとしている。

遠い世界の単語だと思っていた「風俗嬢」。
まさか自分がそう呼ばれる日が来るとは思わなかった。

昔、こういう仕事があるって知った時、よく思ったものだ。

 

“ああいう所で働かないといけない女のコは、よほどの事情があるんだろうな”

 

なーんて。

今の自分はどうだろう?

“よほどの事情”なんてものは特になく、“たまたま手に入れた求人誌で、たまたま目に止まり、その流れでやってきた”だけ。

…ここで働く他の女のコは、どうなんだろう…。
みんな、「特別な事情」とか抱えているんだろうか。

もし、そうだとしたら…。私のような甘い考えの人間が、その中に入ってやっていけるんだろうか…。

 

なんだか急に、自分がしようとしている事が「大変なこと」のように思えた。

 

(ダメダメ!ただのアルバイト。皆がカフェとか居酒屋で働くのと、そんなに変わりはないって思うようにしよう…)

 

部屋の電気が暗いから気分も暗くなるのかと思って、部屋の電気をいちばん明るくする。
ついでに、音楽のボリュームも「切」にしてみた。

 

 

シーン。

 

 

音楽も無くなり、灯りも明るくしたら、かなり部屋の印象が変わる。

(やっぱり照明とか音楽って、大事なんだなあ)
そんな事をぼんやり思っていたら、突然隣の部屋からかすかに声が聞こえた。

…よく聞くとそれは、女のコの喘ぎ声だった。

 

(そうか…(恥)この他の部屋では、普通に接客が行われてるんだ…)

 

最近では、ラブホテルでも結構良くなっていて、よっぽど狭い部屋に行かない限りは他の人たちの声が聞こえる事も無かった。
でも、ここでは音楽を消すだけで、結構声が漏れることがわかった。
きっと壁も薄いのだろう…。

(リ、リアルだなあ…(^ ^;))

若干照れる。

 

そして気になる天井の監視カメラ…。

あのカメラの向こうのスタッフは、“業界未経験の女の子が初めて部屋に一人にされている様子”をどんな風に眺めているんだろう…。

 

ぼおっとしていると、部屋の前で人の歩く音がした。
コンコン、というノックの音と同時にドアが思い切り開き、何やら銀色のツヤツヤした大きな物が侵入してきた。

(わああー!)

『失礼します』
そう言いながら若いちょっと小太りのスタッフさんが抱えてきたのは…。

そう、例の「マット」だった。

 

(ネットで見かけたモノとおんなじだあ)

その大きさに驚く。

そのスタッフさんの後ろから浅田さんが入ってきた。

『ちょっとマット入れるからね、危ないからベッドに座っててね』

『ハ、ハイ。…思ってたよりかなり大きいんですね、ビックリしました』

『そうだね、元々はここまで幅とかは無いもんなんだけど…。使っていくうちに、だんだん幅とか広くなるものなんだよねー。あ、適当に置いといて。』

銀色で、空気がパンパンに入った「マット」は、無事に浴室に置かれ、抱えてきたスタッフさんも出ていった。
よし、と浅田さんがニヤリと笑いながらこっちを見る。

 

『マキちゃん、じゃあ、ロングコースの浴室サービスの研修やろっか(笑)』

『ハイ…アレ、使うんですね…(^ ^;)』

銀色のマットを指で示しながら一応聞いてみる。

『そうそう、色々覚えて貰うからねー♪』

 

わぁ…また覚える事が増える…(^ ^;

続きます♪

1件のコメント

  • ツクシ

    こんばんは。
    初めまして、ツクシです。
    付き合い始めた彼女がヘルスの体験をしてたことがわかって、どんなお仕事なのか気になり覗きに来ました。

    マキさんの文章、とても読みやすいですよ!話も面白くて読みふけっています。
    特に監視カメラに想いを馳せるところとか、すごく引き込まれました!!

    このコメント、読んでもらえてるといいなあ……

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